労働安全衛生法(抜粋)
労働安全衛生法第59条
事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。前項の規定は、労働者の作業内容を変更したときについて準用する。事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。
労働安全衛生法第59条に基づく安全衛生教育(オフィスワークに関するもの)
- 労働安全衛生法第35条第1項第5号
当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関すること - 労働安全衛生法第35条第1項第6号
整理、整頓及び清潔の保持に関すること - 労働安全衛生法第35条第1項第7号
事故時等における応急措置及び退避に関すること - 労働安全衛生法第35条第1項第8号
前各号に掲げるもののほか、当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項
上記労働安全衛生法第59条及び労働安全衛生法第35条第1項第5号から8号に定められているとおり、本テキストを用いて安全衛生教育を実施いたします。
労働安全衛生
労働者の就業にかかわる建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉塵などにより、または作業行動その他業務に起因して労働者が負傷し疾病にかかり、または死亡することを労働災害というが、それを未然に防止することはもちろん、さらに労働者が快適に作業できるよう作業条件･環境を適正に整備し併せて健康管理を行い労働者の安全と健康の確保を目的とする諸施策や活動をいう。その内容･基準については、労働基準法や労働安全衛生法を中心とする関係法規で定められている。
- 安全とは…危害または損傷・損害を受けるおそれのないこと。危険がなく安心なさま。
- 衛生とは…身の回りを清潔にして健康を保ち、病気にかからないようにすること。
- 労働安全衛生とは…健康を保ち危険なく安心して働くことができるようにすること。
安全第一というスローガン
安全第一という言葉を聞いたことがあると思います。よく工事現場や工場で見かけます。「安全こそが最優先である」という意味のスローガンです。
アメリカに労働災害が多発している企業がありました。労働災害とは労働者の業務上(または通勤途上)に起きる負傷・疾病・障害・死亡のことです。労働災害が多発したこの企業は会社の経営方針を安全最優先を意味する「安全第一」に改めました。その結果、労働災害は減少し、同時に「品質」と「生産性」も向上したのです。
この実例をもとに広まったスローガンが「安全第一」です。
安全衛生に取り組むべき理由
安全衛生に積極的に取り組んでいる企業と、取り組んでいない企業とでは、その結果に大きな差が出ると言われています。前述のとおり安全衛生に積極的に取り組んでいる企業は、労働災害の発生件数が減少するばかりでなく「品質」や「生産性」にも影響が出るということがわかっています。
その逆に労働災害が多発する企業は、安全衛生だけではなく、それ以外のあらゆる面で「ずさんな管理」をしていることが多く「労働災害が多発している低品質で生産性が悪い企業」というようにその影響は企業価値にまで及びます。
「商品価値に対する信頼の低い企業は同時に安全衛生意識も低い企業」であると言え、低い価値の商品を販売している企業の従業員は労働災害の危険にさらされているということが言え、その企業で働く従業員は不利益を被っている可能性が高いのです。安全衛生に取り組むことは、企業と従業員双方に大きなメリットがあるのです。
このように、安全衛生活動は企業を永続性のあるものにする際、非常に重要で有益な活動と言えます。安全衛生こそが、企業活動の原点なのかもしれません。
安全衛生に真剣に取り組むことは、労働災害を無くし、品質を向上させ、生産性を高めることにつながり、結果的に従業員が安心して働ける、健全で永続的で優良な職場を作ることができるのです。安全衛生活動の効果を最大限に発揮させるためには、「企業と従業員一人ひとりが積極的に取り組む」ことが必要不可欠なのです。
工業的業種に多い労働災害
労働災害という言葉から、どんな職場や業務を連想するでしょうか。職場では、工事現場・工場・プラント・コンビナート、業務では、土木作業・建設作業・機械操作といった、何れも危険箇所が多く、キツイ職場や、キツイ業務を連想したのではないでしょうか。
どちらかといえば、製造業や建設業といった工業的業種をイメージしたのではないでしょうか。有害物質を取り扱う職場で働く従業員に悪影響が出たという新聞記事もよく見かけることからも、やはり労働災害は、工業的業種に多発しているということが容易に理解できます。
非工業的業種にも発生する
ところが、労働災害は、このような危険箇所の多いキツイ職場や、キツイ業務だけに発生しているのではありません。一見すると危険が無さそうな、オフィスのような、非工業的な職場にも発生するのです。どんな職場にも発生する可能性があるのが労働災害。人が存在しているその空間には少なからず心身に影響を及ぼすリスクが存在しているのです。
労働災害という言葉から、大ケガや重篤な病気だけを想像しがちですが、眼精疲労や肩こりといった比較的症状の軽いものもあります。精神的ストレスといった、心に影響するものも労働災害の一種といえます。
職場特有の環境を知る
どのような職場にも、職場特有の環境があり、その職場特有の労働災害が存在します。その職場のその業務に存在する「負傷・疾病・障害・死亡」の原因と対策を知ることが労働災害の予防につながります。
配属されたばかりの不慣れな職場は特に注意が必要です。どのような原因で、どのような災害が起き、また、それを防ぐには何をすればよいのかを、全く把握していない状態で仕事をすることになるからです。それは非常に危険なことだと言えます。
オフィスにおける疾病原因及び予防
オフィス環境に潜んでいるリスク
これから皆さんは、オフィスという環境で仕事をすることになります。危険の無い、安心安全な職場だと思われがちのオフィスですが、冷暖房や換気、照明や音、什器類等物理的な要因から、人間関係、自分自身の行動や作業に起因するものまで、オフィスといえども、工業的業務と同様、心身に影響をもたらすリスクが潜んでいます。
オフィスの特徴
酷使作業が多い(仕事内容)
長時間及び日常的に行う反復動作、長時間作業、短時間での膨大な作業量、無休状態での作業といった酷使作業が多いのが特徴。
コミュニケーション不足になりがち(人間関係)
無言でこなすパソコン作業、同じ室内に異なる年代・学歴・仕事をしている人がいるため、会話が減り、コミュニケーション不足になりがち。
運動不足になりがち(職場環境)
デスクワークや座っての仕事が多く運動不足になりがち。運動不足による、動脈硬化、高血圧、糖尿病等の生活習慣病にかかりやすいというリスクがある。
オフィス環境での不具合要因
空気、温度、湿度、照明、音、空間、清潔感、色彩、人間関係等、どれをとっても働く人に影響を及ぼす、不具合要因になる可能性があります。
例えば適正に管理されていないエアコンの場合、体が冷え、腰痛が起き、湿度の低下によるドライアイの発症し、喉が乾燥し痛みや咳に悩まされることもあります。
しかし我々は、オフィス環境管理の専門家ではありません。計測機器を使って、その不具合を数値で判断することは、非常に困難で現実的ではありません。
万が一、オフィス環境が「いつもと違う」「何か変だ」と違和感があると思った時は、何らかの不具合が発生している可能性が高いですので、すぐに派遣先担当者に報告してください。
災害の少ない健全な職場に見られる理想的なオフィス環境
- 空気…換気が行き届いており常に新鮮な空気である
- 温度…季節に合わせた適切な室温に管理されている
- 湿度…40％～70％程度で適切に管理されている
- 照明…明暗対称がなく、まぶしくなく、照明器具や窓が手入れされている
- 害虫…ネズミや害虫の駆除防止がされている ゴミ…茶殻、残飯の処理がされている
- 清掃…更衣室、休憩室、食堂、洗面所、トイレ、給湯室、ゴミ置き場が清掃されている
- 救急用具…担架、救急箱の置き場所が維持管理されている
- 廃棄物…廃棄物(ごみ、茶殻、吸殻など)の捨て場所が管理されている
- 掲示物…必要な標識が掲示されており、不要な掲示物がない
- 防火…消火器が設置され、火災報知機が確認でき、避難経路が確保されている
オフィスの環境基準は、厚生労働省の「事務所衛生基準規則定」で定められています。上の理想的なオフィス環境の例と比較して、明らかに異なり、違和感があるオフィスには、心身に影響するリスクが潜んでいることになります。
オフィス内での作業・動作に伴う疾病とケガ
オフィス内での作業時や行動時には、次のような予期せぬことが起きる可能性があります。床に置いてある荷物につまずいて転んでケカをしたり、シュレッダーに指を巻き込まれケガをしたり、ドアに指を挟んでケガをしたり、棚に頭をぶつけてケガをしたり、床の電源コードに足をひっかけて転んでケガをする等。
他にも運動不足による高血圧や動脈硬化等も考えられますし、人間関係でのストレスによる精神的疲労に悩まされる可能性もあります。
その他、自分自身が直接要因となるものもあり、油断、うっかりミス、手抜きをすることでも大ケガにつながることもあります。決められたルールをきちんと守り、正しい作業をすることが大切です。
動作時の疾病やケガの例
歩行中(ぶつかる・転倒)、立ちっぱなし(腰痛・足の痛み・めまい)、座る(腰痛・運動不足による血管への影響)、運ぶ(腰痛・腕の痛み・転倒)、持つ(手の痛み・指の痛み)、持ち上げる(腕の痛み・腰痛)
作業時の疾病やケガ
書類整理(紙で手を切る)、シュレッダー作業(指が巻き込まれる)、PC作業(眼精疲労・視力低下・こり・腰痛・疲労)
その他
緊急事態発生時(パニックによる二次災害)、働きすぎ(ストレス・疲労)、人間関係(ストレス・イライラ・不安)
以上のように、オフィスワークといえども、オフィス環境や、作業の仕方、動作・行動の仕方により、頭、眼、首、肩、心、血管、内臓、腕、手、指、腰、足への影響が出る可能性があることを把握しておかなければなりません。
ヒヤリハット
ヒヤリハットとは
重大な災害や事故には至らなかったものの、一歩間違えれば重大事故につながるような「ヒヤリ」とした事故や、不安全な状態、または行動により「ハッとした」経験を意味します。
これは、幸いにも大きなケガをしないで済んだ、というだけのことであって、重大事故の一歩手前の状況だと考えられます。
労働災害の発生確率を分析した「ハインリッヒの法則」があります。1つの重大な災害の背後には、29の軽微な災害があり、その背景には300の無傷事故「ヒヤリハット事例」があるというものです。
このように「ヒヤリ」とした体験と不安全な状態や行動による「ハッとした」ことを知ることにより、同じような事が起こらないように、対策を考え安全な職場づくりをする活動が「ヒヤリハット報告活動」です。
災害は、危険な職場だけで発生しているのではなく、どの職場でも発生しています。こうした重大災害につながる前に、ヒヤリハット報告活動を行うことで、危険感受性が高まり、災害予防と再発防止につながります。
大事故発生後「自分も同じようなヒヤリハットを体験したことがある」という話を聞きます。ヒヤリハット体験をもっと早く情報提供できていれば、大事故は防げていたかもしれません。労働災害を起こさないために、ヒヤリハット報告活動は非常に重要なのです。
整理・整頓・清掃・清潔・躾
安全で健康な職場づくりと、生産性の向上をめざす活動として、4Sと5Sという運動があります。4Sとは整理、整頓、清掃、清潔のことで、4つの頭文字をとって4S。そして更に4Sにもうひとつの「S」躾を加えたものを5Sといいます。
4S(Seiri・Seiton・Seiso・Seiketsu)
5S(Seiri・Seiton・Seiso・Seiketsu・Shitsuke)
職場に仕事に必要なものだけが置かれ、必要なものがいつも同じ場所にあり、必要なものが汚れのない状態であり、いつ見ても職場がその状態であって、作業者の身体や服装がきれいであるか、という状態にあるようにする活動のことです。
4S活動は、職場を単にきれいにするという表面的なことでは無く、職場の安全と作業者の健康を守り、そして生産性を向上させる教育プログラムであって、この状態を維持することなのです。
エントロピーの法則 物事は放っておくと必ず無秩序に向かう。ルールが守れるように, 守りやすいように, 守らざるを得ないような方法に改める必要がある。「指示されて行う」から「自らの意志で行う」重要なのはその「動作」を自分から行ったのか、指示されて行ったのかであることに自分で気づくことである。
割れ窓理論 建物の窓が壊れていることを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴となり、やがて他の窓もまもなく全て壊される。割れ窓を「危険状態」と認識することが「割れ窓理論」である。
整理
「整理」は、必要なものと不要なものを区分し、不要なものを取り除く、または捨てることです。要るものと要らないものに分けるためには、何らかの判断基準が必要になります。現場の作業方法では必要と認められていても、その場所にその物が必要なのか、それだけの量が必要なのか、などの改善の余地はないかを検討し、よりよい方法が見つかれば、それを新しい判断基準、すなわち作業標準として定めてゆくことが出来ます。
整頓
「整頓」は、必要なものを、決められた場所に、決められた量だけ、いつでも使える状態に、容易に取り出せるようにしておくことです。工具・用具のみならず資材・材料を探す無駄を無くすことが出来ます。安全に配慮した置き方をすることが大事です。
清掃
「清掃」は、ゴミ、ほこり、かす、くずを取り除き、油や溶剤など隅々まできれいに清掃し、仕事をやりやすく、問題点が分かるようにすることです。転倒などの災害を防ぐことも大事なことです。機械設備にゴミやかすが付着していると製品に影響が出たり機械に不具合が発生することも懸念されます。
清潔
「清潔」は、職場や機械、用具などのゴミや汚れをきれいに取って清掃した状態を続けることと、そして作業者自身も身体、服装、身の回りを汚れの無い状態にしておくことです。
躾
「しつけ」は、教えられたこと、決められたルールや手順を正しく守ること、またそれを習慣をつけることです。または守るように指導することです。挨拶や言葉づかい、話し方、服装のほか、作業標準を守る、決められた場所に置く、機械機器は決められた方法で取扱操作するなどの仕事の手順を教育することを含みます。
4Sとは、職場の仕事に、必要なものだけが置かれ、必要なものがいつも同じ場所にあり、必要なものが汚れのない状態であり、いつ見ても職場がその状態であって作業者の身体や服装がきれいであるかという状態にあるようにする活動のことなのです。4S活動は、職場を単にきれいにするという表面的なことでは無く、職場の安全と作業者の健康を守り、そして生産性を向上させる教育プログラムであって、この状態を維持することなのです
事故時等における応急処置及び避難に関すること
突然想定外の事態が起こると、どんな人でも混乱しパニックに陥ります。平常心では的確に行動できる人も、パニック状態では正常な判断ができなくなり、二次災害を引き起こす可能性も高くなります。どんな事態でも落ち着いた行動ができるよう、下記のことを心掛けてください。
業務中、火災や地震が発生した時は、避難指揮者の指示に従い落ち着いて避難してください。避難通路が確保されていない場合は、極めて大きな人的物的被害が生じる可能性があります。普段より非常口や避難通路には物を置かないように気を付けましょう。まずは自分自身の安全確保優先し緊急連絡先に連絡してください。
- 緊急連絡先■■■■■
- 派遣元責任者■■■■■
- 株式会社■■■■■
- 電話番号■■■■■
火災発生時
避難指揮者の指示に従い行動する
※指揮者不在の時は自分の身を守ることを最優先に行動する
倒れている人を発見した時
速やかに119番に電話する
日々行うこと
館内に避難経路図が張り出されている時は、避難経路図を確認してください。
出入口、通路、階段などの避難経路に障害となる物が置かれている時は派遣先担当者に伝える。館内に掲示されている避難に関する案内板を確認しておく。
避難訓練が行われる場合で、派遣先から参加要請があったときは積極的に参加する。
地震発生時
落下物や転倒物から、すばやく身を守り避難指揮者の指示に従う。※指揮者不在の時は自分の身を守ることを最優先に行動する
揺れはじめの対応
オフィスにいる時
- 本やファイル等で、落下物から頭部を守る。
- 蛍光灯の破片で動脈を切らないように、手首を内側に向ける。
- 窓から離れる(ガラスが割れたり外に放り出されることがある)。
- ロッカーやコピー機から離れる(倒れて下敷きになることがある)。
- 机の下にもぐる。
ロビーにいる時
- 慌てて外に飛び出さない(窓ガラスが落ちてくる危険性がある)。
- 外の状況を確認し、落ち着いて行動する。
エレベーターの中にいる時
- 地震発生時は速やかに最寄のフロアで降りる。
- 自動停止しない場合は、全階のボタンを押し、最初に停止した階で降りる。
- 降りる際は、フロアの状況を見て、危険がないことを確認して行動する。
- 閉じこめられた場合は「非常用呼び出しボタン」を押し救助をもとめる。
外出中や通勤時
- 窓ガラスが割れて落下することもあるので、カバンで頭を保護する。
- カバンは頭につけず、隙間を空けたほうが衝撃をやわらげる。
- ビル街では、看板や室外機が落下する危険性があるので建物に近づかない。
- 住宅街では、塀が崩れたり倒れる危険性があるので塀に近づかいない。
- 自動販売機や電柱も、倒れることがあるので近づかない。
地下にいる時
- 地下は地上よりも揺れの影響が小さいので、慌てずに行動する。
- 出入口に殺到すると、将棋倒し等の二次災害のおそれがある。
- 火災が発生した場合は、ハンカチで口を覆い低い体勢で非常口に向かう。
電車の中にいる時
- 座席に座っている場合は、姿勢を低くしてカバンなどで頭を保護する。
- 立っている場合は、転倒しないように、手すりやつり革にしっかりつかまる。
- むやみに線路に下りるような自分勝手な判断はせず、乗務員の指示に従う。
車を運転中
- 揺れにハンドルを取られないようにしっかり握る。
- 前後の車に注意しながら、徐々にスピードを落とす。
- 緊急車両通行の邪魔にならないよう道路の左側に停車して、エンジンを切る。
- 急ブレーキは追突事故の恐れがあるので、絶対に避ける。
- 揺れが収まるまでは危険なので、車外には出ない。
- 車を置いて避難する場合は、キーをつけたまま施錠をせず避難する。
揺れが収まったら
オフィスにいる時
- 避難路を確保するために、ドアはすべて開放する。
- 停電の場合、自動ドアも手動で開いておく。
- ビル倒壊の危険性がある場合、避難指揮者の指示に従い速やかに避難する。
外出先
- 屋外で被災した場合、火災による二次災害を想定し行動する。
- なるべく建物が密集している地域を避け、広い公園などに避難する。
- 避難場所は「広域避難」のマークを目印にする。
- 海に近い場所では、津波被害を避けるために速やかに高台に移動する。
- 土砂崩れの危険がある場所では、崖や斜面から遠ざかる。
- 避難途中でケガ人を発見した場合は、人命を優先し救助活動に参加する。
連絡の手段
- 震災直後は携帯電話や、固定電話がつながりにくくなる。
- 公衆電話は比較的つながりやすく、災害時は無料で使える。
- メール、ネット電話、SNS(ツイッターやフェイスブック等)を活用する。
- 被災地との連絡にはNTTの災害伝言ダイヤル(171)を利用する。
帰宅困難
- 無理に帰宅すると、途上で二次災害に遭遇する危険性がある。
- 会社に留まり、社員同士で力を合わせて対処したほうが安全である。
- 帰宅困難者支援施設(ハートマークが目印)を利用する。
